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読書つれづれ 終了のお知らせ

 JUGEMテーマ:読書感想文

突然ではありますが、読書つれづれの記事について、
お休みさせていただくことにしました。

活字中毒と言ってもいいくらい本が好きですし、
私という人間を知ってもらうための機会になればと思い
記載していましたが、取り上げている書籍自体が娯楽的な
要素が強く、
また自分用のメモであることも踏まえて、ご覧になる方の
お役に立つ内容ではないと判断しましたため、
そのように決めました次第です。


せっかくお伝えするのであれば、より役に立つ内容の方が
良いのかなって。
読書は素晴らしい効用を持ちますが、私のメモ書きは
あくまでもメモ書きでしかありませんから、
今年に入ってから、ちょっと迷ったりもしていました。

1年間のお気に入りのタイトル名のご紹介程度はさせて
いただく可能性はありますが、
今後は小説などをちょっと違った視点で見た場合の
世界観や、癒しの書籍、
スピリチュアルを取り入れた生き方の考え方に役に立つ
書籍(主に小説や文学等になるかもしれませんが)
を見つけましたら、たまに、個別に取り上げていく予定です。

スピリチュアル的な読書感想文に関しましては、
以下のカテゴリーにからご覧くださいね。
こんな観点もあるのねといった視点や、それ自体が癒しの
言葉で満たされている本などについて書いています。
キラン スピリチュアル的読書

お話のタネ?に読了済みの書籍であれば
ご返信等できますので、本のお話をなさりたい方はお気軽に
どうぞ。
キラン 花梨の読書メーター

時期未定につき、お約束はできませんが、
過去記事等についてはお休み中のアメーバブログが
ありますので、本内容はそちらに移動することもあり得ます。
その際には本記事を更新の上、お知らせしますので、
ご関心がある方はご覧いただけましたらと思います。

当HPで記載しているご感想はあくまでも私の見解でしか
無かったのにもかかわらず、
楽しみにしてくださっている方も少なからずいらして、
とても嬉しく、また感謝の気持ちでいっぱいです

・・・約3年半と短い期間ではありましたが、
拙いメモ書きのような記事をご覧いただき、お楽しみにして
いただいたり、
いろいろな書籍のご推薦等をいただきまして本当にありがとう
ございました。

毎月末の記事としてはいったん〆させていただきますが、
上記のように違った観点からより良い情報をご提供できるように
心がけてまいりますので、
今後ともどうぞ、よろしくお願いいたしますありがとう

前回の読書感想文はこちら・・・
2015年 合計 88冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=922
2014年 合計 95冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=746
2013年 合計 70冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=643

 ゜☆゜+.☆゜+
2016年1月 計7冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=917
2015年2月 計6冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=770
2015年3月 計5冊

http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=955
2015年4月 計5冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=809
2015年5月 計5冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=798
2015年6月 計5冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=1014


ちなみに・・・再開の予定は未定です。

いつか、再開させていただくこともあるかもしれませんが、
今は他の記事を書いたり、ちがった観点でご紹介させて
いただくことの方に、わくわくしてもいます


あらためまして、今までご覧いただいていました方には
かさねてありがとうございましたぺこりありがとうありがとう

読書つれづれ 2016年 6月

 JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜

6月の読書感想文です。
最近雑談ばかりですが、本日は今月の読書内容です。


今月読んだ本は以下・・・(含:先月繰り越し分)
精霊の守り人 上橋菜緒子さん
レモン畑の吸血鬼 カレン・ラッセルさん
ままならないから私とあなた 朝井リョウさん
まく子 西加奈子さん
ホルモー六景 万城目学さん


メモは小説または物語です。
6冊を超えると、記事の分量が多くなりますので、
6冊〜8冊を超えたら翌月に繰越します
(上下巻などはまとめて書くこともあり)。


赤がタイトル、オレンジ色は著者名、黄色は補足情報
補足情報については、おすすめいただいたと言うこと
以外の記載はさほど重要ではありません。

       My Favorite=(7個まで)
☆私の好みなので面白さや作品の良さとはまったく無関係☆

 
 ままならないから私とあなた : エンターテイメント
浅井リョウさん: 2編の中編集
価値観の違いを描くお話:文芸春秋

2編の中編が収められています。
1編目はレンタル世界。
主人公の雄太は結婚式で惹かれた女性と参加型謎解き
ゲームで偶然再会します。
結婚式の時と異なる名前を名乗っていた女性は実は
レンタルされた友人でもあり・・・。
そんな彼女に関心を持った彼は【自分の彼女】として
彼女を【レンタル】します。
幸せになるために/真の姿を隠すために人間関係も
レンタルされる時代が【今】であり、正直であることを
選ぼうとする主人公の姿が空回りする結末が価値観の
違いを際立たせます。
読了後実際に調べてみたら、
子供のお受験用に訓練された
「両親」のレンタルま
できるそうです。世の中には
知らない方が良いことも
あるのかも、と思いました。

2編目はままならないから私とあなた
幼馴染の二人の成長と価値観の違い。
何でも合理化し無駄な物は切り捨てる薫子
対する、合理的でないものの中にある大切な何かを表現
していくことを夢にしている雪子。
天才的な頭脳を持つ薫子が大好きな雪子のために開発した
物は同時に雪子の夢を奪う物でもあり・・・。
対立する二つの価値観とその結末の鋭さに唸りました。

     
 
 精霊の守り人 : ファンタジー
上橋菜穂子さん: NHKでドラマ化されましたね
野間児童文芸新人賞他多数:新潮社

本作家さんと言えばこのシリーズです。
散々、勧められていましたがようやく読み始めです。
ファンタジーははまると続きが気になります。
ゆるゆる守り人シリーズ読んでいけたらいいな。

内容は異世界ものですが、指輪物語などとは違って、
どちらかというと中華系な感じ。

 
主人公は用心棒のヒロイン、バルサ。
偶然、帝の子チャグムの命を助けたことから彼の
用心棒を任されて・・・。
文化人類学者でもある作家さんがお書きになっているだけに
昨年読んだ鹿の王に通じる部分がありました。

それはチャグムに宿る精霊の卵。人間と異物の共存。
おまけに、放たれる刺客からの逃走や逃避行を通じた成長。
ファンタジーの必須要素がばっちり入っています。

 
本作は児童文学でもありますが十分大人にも対応します。
というのも丹念に創作されたファンタジーは多くの場合、
心理学の原型を見出すことができたり、
スピリチュアル的な考え方に通じるものもあるからです。。
・・・アラフォーで児童文学にはまる。何か問題が?

      
 
 まく子 : 文学
西加奈子さん: 温泉地の転校生をめぐる小学生のお話
スピリチュアル的な要素も:福音館

かつて盛況で今はすたれた温泉街に一人の転校生が
やってきます。その子はコズエ。クラスメイト全員が
大好きになってしまうくらいの容貌と性格を持つ、
一風変わった女の子。そんな彼女が住んでいるのは
温泉旅館の従業員のための寮。

その旅館の経営者の息子、慧は突然の転校生にどう接して
いいのかわからず戸惑いを覚えます。

小学生から中学生にかけての体形変化と、淡い恋心を
何とも言えない筆致で描くのですが、今回はそこに
宇宙人!といった要素が入ってきます。

よしもとばななさんのような明快な感じではないのですが、
啓示的、かつ、魂に深く響くメッセージが随所に含まれて
います。ちょっと不思議な要素が入った優しいお話でした。 

     
 
 レモン畑の吸血鬼 : エンターテイメント
カレン・ラッセルさん: 奇想的な短編集
一風変わったお話:河出書房新社

以下の7編の作品が収められています
SFor奇想小説というかジャンルに迷う内容でもあり、
発想力がなんともユニークです。

1.レモン畑の吸血鬼
2.お国のための糸繰り
3.一九七九年、カモメ軍団、ストロング・ビーチを襲う
4.証明
5.任期終わりの厩(うまや)
6.ダグバート・シャックルトンの南極観戦注意事項
7.帰還兵
8.エリック・ミューティスの墓なし人形
読みやすさは1話目、日本人として共感しやすいのは
2話目、不思議な読後感なのは3〜6話、
心に響くお話は7&8話目でした。
奇想天外なのと、感想が長くなるので1話と2話のみ記載。

レモン畑・・・はイタリアの太陽の下でレモンをかじり
ながら、一見普通の人として不死の生活を送る老吸血鬼の
お話。永遠の愛を誓った吸血鬼の妻と別居し、その先に
待っているのは・・・。
巧みな描写で背景を色々想像させます。シニカルな結末。

お国のための・・・は、映画「ああ野麦峠」を思い出しました。
製糸工場に集められた女工は、その姿を蚕に変えられて
しまいます。あとがきに書かれていましたが当時の様子を
とてもよく調べた上で奇想的なお話に仕立て上げています。
最後は怖いけど好きな感じ。

他作品が私には理解しにくい部分がありました。
1作だけではなく著者の他作品も読んでみたいと思います。

     
  
 ホルモー六景 : 奇想青春小説
万城目学さん: ジャンルは出版社の表記に準拠
鴨川ホルモー恋愛版 角川書店

鴨川ホルモーから恋愛部分を切り取ったらこんな感じに
仕上がりました。ホルモーとは普通の人には見えない
鬼のこと。その鬼を使って闘いを行うという京都にある
4つの大学のサークルのお話が鴨川ホルモー。

恋愛と青春は最強の組み合わせですから、読んでいても
キュンキュンします。
前作の鴨川ホルモーを読んでいると事情が分かって、
より楽しめるかもしれません。内容は以下の六景


◆鴨川(小)ホルモー
友情と恋。とるならどっち?
で。恋を取った後、雨降って地固まるとこのお話に。

◆ローマ風の休日
奇天烈な容貌の楠ふみへの高校生の片思い。
このお話が一番好きでした。

◆もっちゃん
梶井基次郎とかけてさだまさしとときます。
その心は檸檬。な〜んてね。
闘いの時に使われている時計の由来のお話を切ない
恋バナで(文学の香りがします)。

◆同志社大学黄竜陣
ホルモーの由来?同志社大学に絡めて本編のお話とも
少しニアミス。こちらはサイドストーリー

◆丸之内サミット
東京にもホルモーがあったのね、合コンで再会する
卒業後のそれぞれのサークルの会長たちのお話

◆長持ちの恋
ちょんまげ頭の高村の時を超えた(?)恋愛。
一部真実なようで、ほぼホラ話。結末は少しだけ
ロマンチック(ただし、笑いの要素いり)。

万城目さんのお話はシリアスな内容とそうでないのとで
作風が全然違うのですがやっぱり面白い作家さん。

       
 
6月 合計5冊
以下の本は繰り越します。
忘れちゃいそうなので、タイトルだけ記載。


ヒーリングキャット(6月)別記事にするかも。
 
※本記事でご紹介のご感想はお人によってさまざまです。
好きな方もあればそうでない方もいらっしゃるでしょうし、
内容の受け取り方も個々人で異なります。
あくまでもメモ&フィードバックですから、ご興味が無い方は
読み流してくださいね


前回の読書感想文はこちら・・・
2015年 合計 88冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=922
2014年 合計 95冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=746
2013年 合計 70冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=643

 ゜☆゜+.☆゜+
2016年1月 計7冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=917
2015年2月 計6冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=770
2015年3月 計5冊

http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=955
2015年4月 計5冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=809
2015年5月 計5冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=798
2015年6月 計5冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=1014


ちなみに・・・次回の読書メモは7月末の予定です
(前後する可能性あり)

ご関心がある方は、ご覧ください

読書つれづれ 2016年 5月

 JUGEMテーマ:読書感想文

5月の読書感想文です。
今月読んだ本は以下・・・(含:先月繰り越し分)
拳の先 角田光代さん
孤狼の血 柚月裕子さん
仮面病棟 知念実希人さん
橋を渡る 吉田修一さん
バベル九朔 万城目学さん


メモは小説または物語です。
6冊を超えると、記事の分量が多くなりますので、
6冊〜8冊を超えたら翌月に繰越します
(上下巻などはまとめて書くこともあり)。


赤がタイトル、オレンジ色は著者名、黄色は補足情報
補足情報については、おすすめいただいたと言うこと
以外の記載はさほど重要ではありません。

       My Favorite=(7個まで)
☆私の好みなので面白さや作品の良さとはまったく無関係☆
 
 拳の先 : エンターテイメント
角田光代さん: ボクサーの才能と闘いのお話
空の拳の続き:文芸春秋

編集者の空也は過去に通っていたボクシングジムに
作家の蒼介に取材を頼まれて顔を出すことに。
そこで一緒に練習をしていたボクサー立花と再会し
立花の試合を見ることに引き込まれる空也。

同じ練習場にはいじめに遭っていた小学生のノン
ちゃんも練習に通っており・・・。

ボクシングが舞台の小説は初めてですが、
プロボクシングの世界や試合がどんなふうに組まれて
いるのか・・・なんていうのも垣間見えたりもします


スポーツ選手が戦うためのモチベ―ションや情熱、
極めた人だけが見ることができる世界、
恐れを生じた時の苦しみやそれぞれの向き合い方を
登場人物を通じて描いています。

540ページとページ数も多く、試合の場面も多い
のですが、小説の世界観に入ったらあっという間です。

      
 
 孤狼の血 : ミステリー
柚月裕子さん: 昭和の時代の警察小説
日本推理作家協会賞:角川書店

広島県警捜査二課のマル暴の刑事と極道の仁義なき?
闘いを描いたかなり骨太な警察小説。
機動隊から捜査二課に配属された主人公の日岡。
彼は上司で暴力団との関係に疑惑を持たれる大上の
部下になります。 
大上は横紙破りの違法捜査を繰り返すのですが、
彼には彼なりの仁義のようなものがあり・・・。

物語はある失踪事件を中心に進んで行きます。
事件の核心に近づくのにつれて、状況は悪化し
抗争事件に発展。
極道同志の抗争に終止符を打つためにとった大上の
秘策と彼が日岡に託したものとは・・・。


私は電車の中で読んだのですが長距離移動には
本当にぴったりでした。
エピローグの終わり方も好みです。
映画化したら、主人公は誰が良いかしら。

       
   
 仮面病棟 : ミステリー
知念実希人さん: 病院が舞台の医療小説
現役医師の作家さんです3:実業之日本社

アルバイトの外科医速水が当直先で遭遇した誘拐
傷害事件。
犯人は愛実という美しい美少女にけがを負わせたうえ
病院に立てこもります。

監禁された患者と医師 VS ピエロに扮した犯人との
心理劇、というお話に恋愛が少し絡んでもきたり。

舞台は病院なのですが、なぜ、犯人はその病院に
立てこもる必要があったのか。この動機が解かれる
過程で病院の内情等が暴かれてもいきます。

ミステリーでありながらちょっとサスペンス的な
要素も含んでくるでしょうか。

主人公や登場人物の行動や展開等、気になる方は
お好きではないかもしれませんが、展開が早く、
ページ数手頃で内容も重すぎないので移動時にも◎
私もキヨスクで購入しました。

   
 
 橋をわたる : エンターテイメント
吉田修一さん: 4章からなる群像劇
一風変わったお話:文芸春秋

春夏秋冬と4章立てになっており、各章の主人公が
異なります。
内容はこんな感じ。

春の章ではビール会社の課長の明良の自宅前に届けられる
不審物と妻が経営する画廊に差し掛かる不穏な影を、
夏の章では都議会で話題になったヤジの犯人が自分の夫では
ないかとおびえる主婦の篤子が語られます。
夏の章を受けて秋の章になり、
テレビ局の報道ディレクターの謙一郎が主人公に。
彼は婚約者の正しくない行為を許すことができず、
事件を起こして物語は冬の章へ。

ここで時間は一気に加速し約70年後の近未来の世界に
突入。すでにクローン人間(この表現が適切かどうかは
さておき)がほぼ人間と同じように生活している時代と
なり、謙一郎がタイムスリップしてやってくる・・・。
各章の主人公たちがどのようにして物語に決着を付ける
のかしらと読み進めていくと目から鱗の結末にびっくり。


随所に時事的なトピックが盛り込まれており、【今】の
問題提起もしてきます。
正義とは何かと考えさせられる内容でもあり、
著者の方の新たな試みかもしれません。

     
 
 バベル九朔 : エンターテイメント
万城目学さん: 自伝的要素を含む奇書
グレーとピンクの表紙がインパクト大 角川書店

作家志望の主人公が管理人の雑居ビルはバベル九朔。
祖父の代から譲り受けたこのビルには主人公も知らない
異界へとつながる扉が存在しており・・・。

この扉がどこにあるのかを迫ってくるのが、
太陽の死者を名乗る【人に変身したカラス】。

ビルの中に現代と幻影と欲の世界が交錯しているの
ですが(たぶん)、
本作家さんは設定自体が突拍子がないことも多いので
途中までは楽しく読みました。

複雑な世界観でもあり、お休み中の私の頭では
結末がつかみきれなかったのが残念なのですが、
パラレルワールドが一つのビルの中に並行して
いくつも存在しているように見えて摩訶不思議。
独特の雰囲気が好きな作家さんでもあります。

内容的にはファンタジーに近いのですが、
ユニークな内容なのでやっぱり奇書の表現がぴったり
でしょうか。面白くも不可解な世界に触れたい方に。

      
 
5月 合計5冊
以下の本は繰り越します。
忘れちゃいそうなので、タイトルだけ記載。


ままならないから私とあなた(5月)
精霊の守り人(5月)
 
※本記事でご紹介のご感想はお人によってさまざまです。
好きな方もあればそうでない方もいらっしゃるでしょうし、
内容の受け取り方も個々人で異なります。
あくまでもメモ&フィードバックですから、ご興味が無い方は
読み流してくださいね


前回の読書感想文はこちら・・・
2015年 合計 88冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=922
2014年 合計 95冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=746
2013年 合計 70冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=643

 ゜☆゜+.☆゜+
2016年1月 計7冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=917
2015年2月 計6冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=770
2015年3月 計5冊

http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=955
2015年4月 計5冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=809
2015年5月 計5冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=798
 

ちなみに・・・次回の読書メモは6月末の予定です
(前後する可能性あり)

ご関心がある方は、ご覧ください

読書つれづれ 2016年 4月

JUGEMテーマ:読書

4月の読書感想文です。
今月読んだ本は以下・・・(含:先月繰り越し分)
ユートピア 湊かなえさん
坂の途中の家 角田光代さん
雨の午後の降霊会 マーク・マクシェーンさん
森は知っている 吉田修一さん
世界の果てのこどもたち 中脇初枝さん


メモは小説または物語です。
6冊を超えると、記事の分量が多くなりますので、
6冊〜8冊を超えたら翌月に繰越します
(上下巻などはまとめて書くこともあり)。


赤がタイトル、オレンジ色は著者名、黄色は補足情報
補足情報については、おすすめいただいたと言うこと
以外の記載はさほど重要ではありません。

       My Favorite=(7個まで)
☆私の好みなので面白さや作品の良さとはまったく無関係☆
 
 ユートピア : ミステリ
湊かなえさん: 登場人物たちの心理描写にどっきり
ボランティア活動と偽善が背景に:集英社

小さな田舎町を舞台に女性3人の目線から描かれるミステリ。
それぞれの立場からお話が進んで行くのですが、
置かれている立場、事物への向き合い方がまるで違うので、
ハラハラドキドキします。

内容はというと・・・
芸術で町おこし、ひいては自分の作品の販売を目指す
陶芸家のすみれ。
昔から続く仏壇店の妻、奈々子。
夫の転勤で社宅住まいの光希。

足の不自由な奈々子の一人娘をサポートするボランティア
基金を立ち上げたことから、三者三様の思いが生じてきます。

本作家さんは、ご本人自体も青年海外協力隊にご参加に
なっていらっしゃるので、ボランティア活動の光と影
(この表現は陳腐で好きではないのですが)にも精通して
いらっしゃるように思います。
ミステリでもありますが、善意と悪意、偽善と慈善について、
考えさせられる内容でもありました。

心理描写がメインでもあり、登場人物たちがどうなって
いくのかと、読者をとても引き込みます。
結末とドロドロした心理描写に好き嫌いは分かれるかも
しれません。

     
 
 坂の途中の家 : 心理サスペンス
角田光代さん: 裁判員制度の裁判員が主人公です
○○大賞などにノミネートされても良いお話:朝日新聞社

幼児の虐待事件の補欠裁判員に指名された主婦の里沙子が
主人公。

彼女自身も幼い子供の母親でもあり、
公判とその審理の過程の中で、里沙子は犯人の女性に
自身の心情と生き方をかさねていきます。

それはやがて、夫の本当の姿をさらけ出し、
子どもへの愛情にも不信感をさらしていくことになります。

本作家さんはお子さまはいらっしゃらなかったと思うの
ですが、母親の心理描写をこれでもかと、
具体的かつ緻密に描いています(この描写には賛否両論
あるようですが、私はさすがの力量だと思いました)。


裁判員制度の具体的な内容については知らないことも多く、
好奇心が旺盛でもあるので、興味深かったりもして。


幸せな家族が幻想だったと、気ががついていくことで、
葛藤していくお話でもあり、扱われている事件は殺人
でもあるので、全体的に内容は重めです。

今年の○○大賞(ミステリーとか)などに推薦されても
良さそうな本。
がっつりと読み応えのあるお話がお好きな方に。

       
 
 雨の午後の降霊会 : エンターテイメント
マーク・マクシェーンさん: サスペンス
かおりさんのおすすめ本:東京創元社

霊媒のマイラと夫のビルがたくらんだのは、少女の誘拐。
動機は行方不明になった少女の様子を霊視し、
名声を得ようとしようとするもの。
彼等の場当たり的な計画はどんどん破綻し、やがては
本人たちを追い詰めても行くのですが・・・

2005年に日本語訳がなされていますが
著者の本国では1960年代に発表されているので全体的に
レトロな雰囲気が漂ってもいます。

主人公の行動はとても自己中心的でもあるのですが、
読み進めるうちに目が離せなくなります。

計画性の無い犯行もさることながら、加害者が本質的に
悪人ではなく、むしろ滑稽ということも手伝って、
とても皮肉に満ちた内容であるのに、ユーモラスでもあり。

どんでん返しの結末はこの設定でなければ不可能でも
あるので、納得、かつ、すごーい!の一言でした。
かおりさん、ありがとう。
     
 
 森は知っている : エンターテイメント
吉田修一さん: 太陽は動かない、のサイドストーリー
産業スパイ小説:幻冬舎

凄腕産業スパイの主人公、鷹野一彦が一人前に成長する
までのお話。

南の島で預けられて育った鷹野は普通の高校生とは少し
違います。
彼等の進路は養育者に決められており、その将来は
スパイとなるべく所属のAN通信によって管理されていて
生きるための選択肢が他にはなく・・・。

彼らがそのように生きていくのは親の育児放棄や
ネグレクトなどの問題が背景となっているのですが、
10代の少年が命の危険に迫られながら工作活動を
行うのは切なくもありました。

こういったことを背景に、鷹野がスパイになるまでの
過程や友情、将来への展望などが絡められていて
ジーンとする青春物語にも仕上がっています。

登場人物たちもなかなかに魅力的で
過去の高村薫さんの作品に雰囲気が通じる面があるような
気がして、好きなお話でした。
(もちろん、ストーリーは全然違うのですが)


私はこの作品を読み終えてから太陽は動かない、の続編で
あることを知りました。
こちらも読んでみようと思っています。

       
 
 世界の果てのこどもたち : 大河小説
中脇初枝さん: 2016年本屋大賞3位
満州で出会った少女三人の人生

戦時中の満州で出会った境遇の異なる3人の少女。

彼女たちは、高知の農村から開拓団として満州に渡った
日本人の珠子、
占領下の満州、戦後の日本で日本教育を受けて育った
朝鮮人の美子、
横浜の貿易商の娘茉莉です。

一人は中国残留孤児として、一人は在日朝鮮人として、
そして、一人は戦後の孤児として生き延びていきます。
幼い時に束の間だけ共に過ごした時間が苦境の中を
生きていくための支えとなります。

中国、朝鮮、日本、と3つの国が3人の主人公の背景
にもなっており、
それぞれが艱難辛苦の中、戦後を生き抜いていく強さと、
その生きざまの清らかさに心が打たれます。

20年以上温めてきた内容だそうですが、
戦争を知っている世代の方が少なくなっている中、
戦争を知らない世代の作家さんが知っている方のお話を
もとに、こういった内容の作品を書かれること自体が
意味のある試みなのかもしれません。

読み応えがあるだけでなく、人の心の美しさに触れる
内容でもありました。ご関心がある方はぜひ。

      
 
4月 合計5冊
以下の本は繰り越します。
忘れちゃいそうなので、タイトルだけ記載。


今月の繰り越しはありません(ちょっと少な目)
※本記事でご紹介のご感想はお人によってさまざまです。
好きな方もあればそうでない方もいらっしゃるでしょうし、
内容の受け取り方も個々人で異なります。
あくまでもメモ&フィードバックですから、ご興味が無い方は
読み流してくださいね


前回の読書感想文はこちら・・・
2015年 合計 88冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=922
2014年 合計 95冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=746
2013年 合計 70冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=643

 ゜☆゜+.☆゜+
2016年1月 計7冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=917
2015年2月 計6冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=770
2015年3月 計5冊

http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=955
2015年4月 計5冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=809
 

ちなみに・・・次回の読書メモは5月末の予定です
(前後する可能性あり)

ご関心がある方は、ご覧ください

読書つれづれ 2016年 3月

JUGEMテーマ:読書

3月の読書感想文です。
今月読んだ本は以下・・・(含:先月繰り越し分)
うそつき、うそつき 清水杜氏彦さん
晴れたらいいね 藤岡陽子さん
真実の10メートル手前 米澤穂信さん
はだれ雪 葉室麟さん
桜の下で待っている 彩瀬まるさん


メモは小説または物語です。
6冊を超えると、記事の分量が多くなりますので、
6冊〜8冊を超えたら翌月に繰越します。
(上下巻などはまとめて書くこともあり)。

今月は、書ききれないので来月へ・・・。

赤がタイトル、オレンジ色は著者名、黄色は補足情報
補足情報については、おすすめいただいたと言うこと
以外の記載はさほど重要ではありません。

       My Favorite=(7個まで)
☆私の好みなので面白さや作品の良さとはまったく無関係☆
 
 うそつき、うそつき : ディストピア青春ミステリ
清水杜氏彦さん: SFっぽい感じがします
アガサクリスティー賞受賞作:早川書房

近未来を想定したディストピア小説だそうですが、
不思議な内容でした。ミステリという感じではなく、
SF要素込みのライトノベルのような印象でしょうか。

嘘をつくことができないよう、嘘発見器代わりに、
首輪の着用を義務付けられた未来の日本。
この首輪は嘘をつくとランプが点滅し、
取ろうとすると自動的に着用者の首を絞めて殺そうとする
機能を持ってもいます。

けれども中には事情があって首輪をしたくない人もいます。
そこで暗躍するのが首輪の機能を外す職人たち。

10代の主人公である少年フラノはこの首輪を外す
職人でもあり・・・。

徹底して管理された社会を前提として書かれているので、
そんな社会があったらちょっと怖い・・・。
結末は嫌ミスの要素が含まれている気がします。

    
 
 真実の10メートル手前 : ミステリ
米澤稲穂信さん: フリーライターの太刀洗真智再登場
王とサーカスの主人公が主役の短編集:東京創元社

安定している作家さん。
何が?と言われると困るのですが、安心して読むことが
できるイメージです。
それぞれのお話が独立した内容で構成される短編集です。

真実の10メートル手前:
注目を集めていた会社の倒産によって失踪した広報の
若い女性。妹に残された伝言を頼りに行方を追うお話

正義感:
人身事故に居合わせた真智がとった行動と謎解き。
冴えてます〜。ラストはジャーナリストの業でしょうか


恋累心中:
高校生の心中の謎を追うことで見えてくる内容

名を刻む死:
孤独死の目撃者の話を聞きながら、亡くなった老人の
実像に迫ります。一番ぐっときた物語でした。
最後のセリフが好きです。

ナイフを失われた思い出の中に:
幼い子の殺人事件とその犯人の行動を追っていくことで
動機に迫ります。少し描写が残酷ですが切ないです。

綱渡りの成功例:
台風で救出された夫婦が生き延びるために取った行動と
報道の関係。情報社会の怖さのようなものもまた描いて
います。

あとがき:本作に至るまでの経過について

王とサーカスの前に読んでも後に読んでも良いと
思います。伏線がしっかりした、どちらかというと
問題提起をするミステリがお好きな方に。

      
 
 晴れたらいいね : エンターテイメント
藤岡陽子さん: 戦中の看護婦さんのお話
平和のありがたさを実感します。

有名な音楽がタイトルの書籍。
歌詞が話の中の重要なモチーフになってもいます。

主人公の看護師、高橋紗穂は地震によって戦中の
フィリピンの従軍看護婦、雪野サエと入れ替わります。

タイムトリップが含まれるお話は物語の整合性に
違和感を生じたり、ご都合主義的な終わりになって
しまうこともあるのですが、そういった部分があまり
気になりませんでした。

それは、紗穂=サエを通して語られる戦中の従軍
看護婦の姿が読み手にさまざまなことを訴えかけて
くるからかもしれません。
現代の私たちがあたりまえのように享受している

平和や言論の自由、命の尊さ・・・。

あからさまに論じるのでも、難しく考えさせるのでもなく、
登場人物たちの姿から共感を呼びます。
展開については荒い部分をお感じになることがあるかも
しれませんが、本作家さんの作品はとても良質なので、
ご関心がある方はぜひ。「おしょりん」も読みたいです。

      
 
 桜の下で待っている : 文芸
彩瀬まるさん: 桜の咲く4月頃の東北が舞台の短編
温かい視点で主人公の日常がつづられています

桜の表紙がとてもきれいな書籍です。
5編の短編集ですが、桜前線の北上に合わせて舞台も
より北へと移っていきます。登場人物が新幹線で移動
するのでちょっとした旅行気分が味わえます。

モッコウバラのワンピース 宇都宮
大学生の智也が訪ねた祖母の家でのお話。
一人暮らしのおばあちゃんの恋と生き方が粋
温かくて好きなお話でした。

からたち香る 福島
被災地にボランティアに行った著者が実際にお感じに
なったお気持ちが含まれています。
結婚相手の実家に挨拶に行った戸惑いと家族の交流

菜の花の家 仙台
法事で帰省した武文は姪を連れ出した先で母親への苦い
感情を思いだして・・・。
予想外の同級生との再会や親への気づき、風景の移り
変わりが歳月の流れとともに描かれています。

ハクモクレンが砕けるとき 新花巻
下級生を事故で失った少女が見たものと呼び起こされた
記憶。目に見えない不思議なつながり。

桜の下で待っている 東京へ
新幹線のパーサーの女性が主人公。北から東京に帰って
きます。揺れるアラサーの心情と恋愛へのほのかな期待

郷愁を呼び起こさせるような内容が多くじんわり胸が
暖かくなります。しがらみがあって、時に重たくもなり、
時に懐かしくて暖かい。ふるさとって何でしょうね。

       
 
 はだれ雪 : 時代小説
葉室麟さん: 忠臣蔵のサイドストーリー
仮名手本忠臣蔵を主軸に進む別人物のお話

切腹前の浅野内匠頭の遺言を聞いたことで扇野藩に
流された永井勘解由。罪人となって預けられた先で
出会った紗英とのお話と、遺言を聞きたいと訪れる
赤穂藩浪士とのやりとりを絡めながら進みます。

お話自体も忠臣蔵に添っているので、途中途中に
映像などで有名な場面が出てきます。


情緒的でしっとりとした文章&内容をお書きになる
作家さんでもあり、主人公たちの姿や浪士たちの
光景が脳裏に蘇ってきそうな作品でした。

武士とは、仇討とは???といったものではなく、
夫婦、家族、生きること、などがテーマもなっており、
内匠頭の遺言の内容に、はっとさせられたりもして。

・・・映画化したらものすごく映えそうな内容です。
主人公は誰が良いでしょうか。

      
 
3月 合計5冊
以下の本は繰り越します。
忘れちゃいそうなので、タイトルだけ記載。


レモン畑の吸血鬼(3月)
坂の途中の家(3月)
ユートピア(3月)
※本記事でご紹介のご感想はお人によってさまざまです。
好きな方もあればそうでない方もいらっしゃるでしょうし、
内容の受け取り方も個々人で異なります。
あくまでもメモ&フィードバックですから、ご興味が無い方は
読み流してくださいね


前回の読書感想文はこちら・・・
2015年 合計 88冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=922
2014年 合計 95冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=746
2013年 合計 70冊 インデックス
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=643

 ゜☆゜+.☆゜+
2016年1月 計7冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=917
2015年2月 計6冊
http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=770
2015年3月 計5冊

http://heavenlyblues.jugem.jp/?eid=955
ちなみに・・・次回の読書メモは4月末の予定です
(前後する可能性あり)

ご関心がある方は、ご覧ください
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